子供の歯科治療
虫歯の治療は誰がするの?
- 子供が自分で行うの?
- 家族が予防するの?
- 歯医者さんが予防するの?
上の項目は、どれも単独では正解ではありません。子供の虫歯予防は家庭と歯科医師、歯科衛生士が協力してはじめて成し遂げられるのです。また、それぞれの信頼関係がなければ効果をあげることはできません。
虫歯を予防する3つの基本
1.食生活のリズムが大切です
3度の食事を中心に、おやつの回数は1日1回を目標にしましょう。甘い物に限らずどのような食べ物や飲み物でも、回数が多くなったりダラダラといつまでも飲食したりしないように注意しましょう。また、1回に与える量を少なくすると、満足感が少なくかえって飲食回数も増え、虫歯が増える原因となるので、注意が必要です。
2.歯を強くする
普段の食生活でバランスのよい栄養食を規則的にとり、歯質のよい強い歯をつくりましょう。また、年齢に応じたフッ化物の応用でむし歯になりにくい歯にします。
3.虫歯菌を減らす(ブラッシングとフロッシング)
歯ブラシによる正しいブラッシングとデンタルフロスを使ったフロッシングでむし歯菌のかたまりであるプラーク(歯垢)を取り除きます。
フッ素塗布すれば、虫歯になりにくくなるの?
フッ素には、歯を丈夫にして、むし歯になりにくくする作用があります。
フッ素を歯に塗る方法は歯科医院で行ってもらいます。フッ素入りの歯磨き剤の使用やフッ素の入った液によるブクブクうがいは、うがいができるようになったら始められます。
日常の生活習慣で気をつけるポイント
日々の生活習慣で健康な身体と丈夫な歯をつくりましょう!
早寝・早起き
生活のリズムで最も大切なことは早く寝て早く起きること。夜更かしせずに、十分な睡眠時間をとり、規則正しい生活習慣をしっかり身につけましょう。
朝食はしっかりとりましょう
朝ご飯は1日の元気の元です。しっかりと栄養のあるものを食べましょう。
栄養バランスのとれた食事を
強い歯と身体をつくるために欠かせない、カルシウムやリンなどのミネラル成分を豊富に含んだ食べ物(小魚類、レバー、海草類、牛乳、卵、大豆、野菜など)をバランスよく摂取しましょう。
よく噛んで食べる習慣を身につけましょう
よく噛み砕いて食べる事により、噛む回数が増え、唾液の分泌もよくなるので消化吸収を促進します。あまり噛まずに、お茶や牛乳で流し込むようなことはさせないようにしましょう。
食べたら歯を磨きましょう
歯が生えたら、出来るだけ早く歯ブラシに慣れるようにしましょう。「食べたら磨く」は、むし歯予防だけではなく、エチケットとして習慣づけてください。自分で歯を磨くようになっても、その後は保護者の仕上げ磨きも忘れないようにしましょう。
おやつは1回の量よりも回数を減らすことが重要です
おやつの回数が増えると、その分むし歯になる可能性も高まります。おやつもお菓子や市販の飲料だけでなく、果物など自然の恵みから選ぶ工夫も必要でしょう。また、週に何回か休甘日を設けるなどして、お菓子の間食回数を減らすことも効果的です。
スポーツ・イオン飲料は虫歯になりやすい?
スポーツ・イオン飲料には想像する以上の砂糖が含まれています。少しずつダラダラと飲んでいると虫歯になる危険度が増し、肥満の原因にもなります。水分補給は水かお茶でとるようにし、大量に汗をかくようなら少量の塩分を摂取するようにしましょう。